全米オープンを含む2020年のツアー再開のアナウンスがありました。
開催のアナウンスにこぎつけた全米オープンですが、さすがにこれまで同様とはいかず、かなりイレギュラーな大会となっています。具体的には、
- 無観客で実施
- 前週にシンシナティ大会をNYで行うため予選はなし
- ダブルスはダブルスランキング保持者による32ペアで争う(通常は64ペア)
- 混合ダブルス、ジュニア、車いすの部は実施せず
リスクを避けるため、シンシナティで行われているマスターズ大会「Western & Southern Open」を今年は、全米オープンと同じ会場であるNYのフラッシングメドウで行うことになったため、予選はなし。移動にともなうリスクを減らし、検査や医療体制などを集中させることでより安全な運営ができるとしています。施設の消毒に加え、ロッカールームのスペースを追加し、専用の宿泊施設と会場までの車を提供するそう。また、当初選手の随行者は1人という情報が流れ、ジョコビッチが否定的な意見を表明するなどしていましたが、最終的に3人までOKとなったとのこと(それでもトップ選手には少ないかもしれません)。
※追記:車いすの部は例年通り開催されることになりました。
ちなみにシンシナティ(じゃないけど)大会は、シングルスは予選を実施、ダブルスはなし。
当の選手は、というと、
セリーナ・ウイリアムズの「NYに戻るのが待ちきれないわ」コメント
A message from 6x champion @serenawilliams: pic.twitter.com/nBku5heoJv
— US Open Tennis (@usopen) June 17, 2020
まぁ、米国の選手はいいとして、現状。他国から参加する選手はそんなに気軽に渡米できない状況ですよね。そもそも米国からEU諸国に移動して大会出場、は現時点ではまだ不可能だし、オーストラリアやアジアからだとなおさらハンデは大きいような。キリオスはそのあたりをTwitterで「そりゃ米国人にいるヤツはいいだろうけど“自分勝手”ってもんだよ。俺がオーストラリアから行くには防護服が必要だし、帰ってきたら2週間隔離されるんだから(超意訳)」
Smh – people that live in the US of course are pushing the Open to go ahead 🤦🏽♂️ ‘Selfish’ I’ll get my hazmat suit ready for when I travel from Australia and then have to quarantine for 2 weeks on my return.
— Nicholas Kyrgios (@NickKyrgios) June 16, 2020
キリオスは、ATPチェアマンのアナウンスにも「サンキュー、ホントあんたはよくやってくれてるよ、このポテト野郎」とかみついてました。正式アナウンス前ではありますが、同じオーストラリアのバーティやミルマンも否定的でした。
ちなみに、5月下旬に、米国の国土安全保障長官代理チャドウルフ氏は、「特定のリーグが主催するプロのスポーツイベントに出場する特定の外国のプロアスリートを、スタッフやその家族を含め、米国入国禁止の公布から免除する」という命令に署名しています。このプロスポーツはMLBやNBAはもちろん、ATP/WTAのテニス選手も対象です。
あと2カ月、世界はどうなっていることやら。
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