ローラン・ギャロス新登場の「コート シモーヌ・マチュー」とはどんなコート?

いよいよ始まりました。全仏オープン。フランスのパリ郊外のスタッド・ローラン・ギャロスで行われるグランドスラム大会です。2019年の会場的な話題としては

  • センターコートのフィリップ・シャトリエ改修(でも屋根はまだ)
  • 新たに「コート シモーヌ・マチュー」登場

の2点ですね。なお、賞金総額は昨年より8%増の4260万ユーロ(約53億6000万円)に。

What's new at RG2019? - Roland-Garros - The official site
Some of the most significant changes since Stade Roland-Garros opened in 1928.

コート フィリップ・シャトリエ

センターコート「コート フィリップ・シャトリエ」(Court Philippe-Chatrier)は、これまでの観客席を取り壊し、一新しました。

1万5000人収容。ベージュの木目調の座席がオシャレな感じですね。より見やすくなったという説明がありました。スタンド下には選手の控え室もあるとのことです。

ただしまだ、改修途中で、屋根が完成するのは2020年、ナイトセッションが行えるのは2021年の予定。

コート シモーヌ・マチュー

1930年代に活躍したフランスの女子選手シモーヌ・マチュー(Simone Mathieu)の名を冠したコート。他のコートからは少し離れた場所に位置しますが、コートそのものもかなりユニークなようです。

隣接するオートゥイユ温室庭園内に建てられた半地下のコートの周囲は、南米、アフリカ、東南アジア、オーストラリアの熱帯地域の植物を植えた温室で囲まれているそう。観客席は5000席で、フィリップシャトリエ、スザンヌランランに次ぐ規模のコートです。

下記マップの右にポツンと外れたところにある垢丸で囲んだコートがコートシモーヌ・マチューです。(image:Official Site)

下記の記事に、温室部分の写真が多数掲載されていますが、コートが温室に囲まれているなんて、確かにユニークすぎますね。

温室に囲まれたテニスコートも、生まれ変わった全仏OPの会場
【5月23日 AFP】長きにわたる法廷闘争や会場の移転といった危機を乗り越え、26日に開幕する今年の全仏オープンテニス(French Open 2019)では装いを新たに生まれ変わった会場がお披露目される。

シモーヌ・マチューは、グランドスラムでシングルスで2回、ダブルスで9回、ミックスダブルスで2回優勝を果たした選手。全仏オープンの女子ダブルスの優勝カップは「Coupe Simonne-Mathieu」で、彼女の名前を冠しています。

Who is the real Simonne? - Roland-Garros - The official site
Spotlight on Simonne Mathieu, the player who has lent her name to the new court at Roland-Garros.

ちなみに、コート1は今年の大会終了後に解体予定。また、スザンヌ・ランランの奥のコート(上の地図だと右下の丸いスタジアムがスザンヌ・ランランでその手前の2コート)も、観客席など大幅に改修されたそうです。

大会雑記
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