「メルボルン・アリーナ」と「1573アリーナ」

※2021年1月追記:「メルボルン・アリーナ」は「ジョン・ケイン・アリーナ(John Cain Arena)」に名称が変更されました。ジョン・ケイン氏は、第41代ビクトリア州首相。全豪オープンのメルボルン固定開催に尽力したことに敬意を表し、2020年3月に命名されました。

昨年末まで全豪オープンにはいく気満々だったので、チケット購入ページを見ていた時に見慣れないコート名を発見。

メルボルンアリーナ」?

ロッド・レーバー・アリーナ、マーガレット・コート・アリーナはそのままで「ハイセンス・アリーナ」が見当たらないのでどうやら旧ハイセンスアリーナらしい。

ハイセンス・アリーナは、 GSの中で命名権を提供していた珍しいコートです。2000年に「ボーダフォン・アリーナ」として登場、2008年にボーダフォンの命名権が切れた後、中国の電機メーカー「海信(ハイセンス)」が命名権を取得しました。10年間の契約だったんですかね。アリーナ内に冷蔵庫などの家電品の展示コーナーがあった時期もありました。

そうかー、スポンサー下りちゃったんだなー。一部が指定で大部分がグランドパスで入れるというのは、これまでのハイセンス・アリーナのままでした。

そしていざ開幕してみると、何やら見慣れない名称のコートが登場していました。

1573アリーナ

なんですか、それは…ということで、これまで「コート2」だった奥のコート(AO FESTIVAL ENTRANCE側から入れば手前ですが)が、2019年から「1573アリーナ」となっていました。中国四川省瀘州にある酒造企業「瀘州老窖」がスポンサーとなったようで、同社の代表的な白酒「國窖1573」にちなんだ命名でした。「國窖」はグオジャオと読むようです。 メルボルン・アリーナをスポンサードするほどのお金は出せなかったってことなんでしょうかね。 ロッド・レーバー・アリーナ内の広告にも登場し、これだけ目だったらモトは取れただろう、と思えるほど。ちなみに、「國窖1573」は500mlで25000円以上するかなり高級なお酒のようです。

しかし肝心の「1573」はどう読むのでしょうか。「15-73」なのか「1-5-7-3」なのか。アリーナ名は現地でどう呼ばれているのか。「フィフティ-ン・セブンティスリー・アリーナ」?「ワン・ファイブ・セブン・スリー・アリーナ 」?。そもそもお酒の名前は「グオジャオ~」の後はなんと読むのか。「 グオジャオ ・イー・ウー・チー・サン」なのでしょうか。だったら実はイーウーチーサンアリーナが正式名称なのでしょうか。麻雀のようです。WOWOWでは「イチゴーナナサンアリーナ」と呼んでいたので、さすがにそれはないだろう…。つくづく今年現地に行けなかったのが悔やまれる(そこ?w)

気になりすぎて、現地観戦の方に聞いたところ、「 フィフティ-ン・セブンティスリー・アリーナ 」だそうですが、「 ワン・ファイブ・セブン・スリー・アリーナ」 でも通じるとのこと。もっといえば旧コート名の「コート2」でも通じるし、メルボルン・アリーナもハイセンス・アリーナで通じるそう。

全豪オープンは、メインスポンサーのKIAを含め、アジア、オセアニア地域の企業のスポンサーが多い大会です。よく見たらお水も中国企業「 百岁水(Ganten ) 」でした(RLAの審判席にドーンと書いてありました。ぱっと見、エビアンみたいなボトル)。大会公式球も日本のダンロップのボールになったし、意識的に地域性を出しているんでしょうかねー。

KIAはナダルのスポンサーでもあります。毎回決勝後のセレモニーのお偉いさんの話が長いんですよねw

両アリーナの場所はこちら。どちらもグラウンドパスで入れるコートです。

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