ダニエル太郎選手のインタビューでananについて考えたこと

ふとコンビニで目に留まったanan。「特集・やせる新常識」で条件反射のように手に取るが、anan読者層に向けた新常識は、私にはもはや非常識だろう。そう思ってパラパラ見ていたら後ろのほうに「ダニエル太郎」の文字。

読めるようには載せられませんが、テニス雑誌のインタビューのくっきりクリアな写真とはひと味違う、ふんわりした写真でアイドルっぽく載っているダニエル太郎選手。

ananがデ杯での彼の活躍を見越していたとは思えないのですが(ひょっとして予測したのかな??)とてもいいタイミングではありました。

でもテニス選手をインタビューするのになぜ錦織選手ではなく、あえてダニエル太郎選手なのか。錦織選手のスケジュールはなかなか取れない(※あくまで個人の予測です、が可能性高い)、錦織選手のインタビュー費用は予算オーバーだった(※あくまで個人の予測ですが十分ありうる)、PR会社がしっかりしてるしスポンサーも多いから、インタビュー内容や写真に関しての注文や規制が多い(※あくまで個人の予測ですが、ありえないことではない)、などなど考えられる要素は多々ありますが、私的には、マガジンハウスのananという雑誌の性質というか、ポリシーというか、プライドというか、矜持というか(だんだん大げさになってくる)が、「いまさら誰でも知ってる錦織選手の当たり障りのない話なんて載せたくない」のかもな、と思ったりしました。まー、すでに数年前にもうニシコリくんは載せたし、とかそんな理由という気もしますけどねw

対象読者を考えると、そろそろ三十路の中堅選手・ニシコリくんより(ゴメンナサイ!)は、20代半ばで190センチの長身、父親がアメリカ人のハーフでNY生まれのスペイン育ち、英語、スペイン語、日本語のトリリンガルという太郎くんにアイドル性とスター性を見たのかもしれません。しかし改めて書くとスペックすごいな、太郎くん。映画について語れないようなGFと行くなら1人で見たほうがいいとか、文化部的硬派な側面も意外でいいですね。

と、ここまで書いておいて、そういや今のananの読者層ってどうなの?と思い至りました。今、どんな人がananを読んでるんでしょうか。大昔はアンノン族、少し前はキョンキョンのコラム、パンダがイメージキャラのananの読者とは果たして。

雑誌広告を取り扱う広告代理店「堀越」の提示するananの読者層は20~30代前半女性で、「自分で感じ、選び、考え、行動する、そしてそれを表現、発信する自立した女性たち(引用)」とあります。これは私が想像した読者と一致してるんですが、こちらのファッションに関するWebメディア「THE FASHION POST」によると、ananの読者の位置づけは「モデスト」。モデストって、あのムスリムの人たちが着ている露出の少ない「モデストファッション」のモデストですよね。謙虚な、とかつつましやかな、とかそんな意味ですよね。このモデスト系に位置する読者は「「お洒落」にあまり興味が無く、あくまでも「普通」であると考えられている(引用)」らしい。そうなの??? 

これってananの意図してるターゲットと一致してるんですかね? すでに作り手と実際の読者とはかなり乖離しているとみるべきなのでは……。まぁananは毎号まったく毛色の違う特集を組んでいて、毎号購入するという雑誌というよりは、特集によって購入層が大きく違ってくるだろうとは思うのですが、さすがにオシャレに興味がない人を対象だと思って作ってないよなぁ……。昭和は遠くなりにけり(意味不明)。

と、まぁ余計なお世話な心配をしてしまいました。ダニエル太郎選手のインタビューから話が大きくそれました。ちなみになぜか電子版ではこのインタビューページは収録されていないもよう。なのでこれから購入しようと思う方はお気をつけてくださいませ。

anan 2019/02/06号 No.2137 [やせる新常識2019]

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