新システム、新ルールを採用したデビス杯の予選出場国のメンバーが発表になりました。日本は、西岡良仁、ダニエル太郎、内山靖隆、綿貫陽介、マクラクラン勉の5人。相手の中国はさほどランキングの高い選手もいないし、錦織選手の参加はありません。開催は2月1日、2日。対戦国の中国・広州にあるオリンピックスポーツセンターで行われます。
ついでに新生デビスカップについてメモっておくことに。ざっくりまとめると
- 5セットマッチから3セットマッチに
- 予選開催日程は3日間から2日間に
- 開催は2月の予選と11月のファイナルズに絞られ、QF、SFは別日程で実施しない
予選
これまでのデビスカップは2月に1回戦を行い、4月のQF、9月にSFとプレーオフ、11月のATPツアー終了後に決勝が行われていました。 2019年以降は、2月に24カ国で予選を行い、勝った国が11月のファイナルズ(決勝ラウンド)に進みます。この予選参加国は1回目となる2019年のみ、決定方法が異なります。
2019年は、2018年9月のワールドグループのQFで敗退した4カ国とプレーオフで勝った8カ国の計12カ国がシード国となります。日本はここに位置しています。残りのノーシードの12カ国は、ワールドグループIの
ヨーロッパ・アフリカゾーンから6カ国、アジア・オセアニアゾーンおよびアメリカゾーンから各3カ国 となります。
2019年の予選ドローは以下の通り。太字がシード国、先に名前の登場する国がホームになります。
ブラジル×ベルギー、ウズベキスタン×セルビア、オーストラリア×ボスニア・ヘルツェゴビナ、インド×イタリア、ドイツ×ハンガリー、スイス×ロシア、カザフスタン×ポルトガル、チェコ×オランダ、コロンビア×スウェーデン、オーストリア×チリ、スロバキア×カナダ、中国×日本、です。
出場選手は以下参照。
豪華なメンバーの国とそうでない国の差が激しく、スイス×ロシアは、シードはスイスのほうですが、ロシアのメンバーが、ハチャノフ、メドベージェフ、ルブレフ…と誰を出すか迷うほどNJ世代の有望株が勢ぞろい。デビスカップ公式サイトが「予選10の見どころ」を挙げていますが日本の試合は入っていませんでしたw
2020年以降は前年のデビスカップ決勝ラウンドに進出し、ベスト4に入れなかった国12カ国がシード国になり、決勝ラウンドで敗退した中でワースト1,2の2国は ワールドグループIへの降格となります。ノーシード国については2019年と同様の選出方法です。
死刑形式が5セットマッチから3セットマッチに変更されたことに伴い、開催日程もこれまでの3日間から2日間に短縮。1日目にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合とシングルス2試合を行います。
ファイナルズ
11月のデビスカップ・ファイナルズは、予選ラウンドで勝った12カ国、前年ベスト4以上の4カ国、WCの2カ国の計18カ国で、1週間にわたり行われます。 開催場所は、2019年と2020年はマドリードで行われます。 会場はマドリードのマスターズ会場でもあるラ・カハ・マヒカ。ちなみに2021年は、インディアンウェルズ大会のオーナー、ラリーエリソンが、立候補していました。
すでに2018年ベスト4だったクロアチア、フランス、スペイン、米国はファイナルズに進出。WCは、イギリスとアルゼンチン。ちなみにWCはデ杯ランキング50位以内もしくはトップ10選手を出場メンバーに選べる国。
3チームからなる6つのグループでシングルス2試合ダブルス1試合のラウンドロビンを行い、勝ちあがった6チームと2位から上位2チームの計8チームが準々決勝に。
たしかにサッカーのワールドカップにちょっと似ていますかね。これはこれでとても面白そうな大会ではあるんですが、これまでのデ杯とは別物ですね。
【追記:2019/3/14】
2020年の予選は3月に開催予定でした。
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