※2021年のATP CUP放送についてはこちらの記事へ
※12/10追記 下記ページにATPCUPテレビ放送スケジュールについて掲載
※11/14追記 下記ページにドローやスケジュール、チケット発売について掲載
デビスカップのルールが新しくなっただけでもわかりづらいなーと思っているのに、2020年の年初、全豪の前哨戦としてオーストラリアで「ATP CUP」なるものがスタートします。
同じくテニス・オーストラリアが開催するレーバーカップや2019年が最後となったホップマンカップなどエキシビション扱いの”カップ”と違うのはポイントがつくこと。大会を通じて、一度でも勝利した選手にはポイントが与えられ、全てのシングルスの試合に出て、すべて勝利したプレイヤー(優勝チームで全試合のシングルスに出場し、すべて勝った選手、ということですね)には750ポイントが付与されます。同様にすべてのダブルスの試合に勝利した選手には250ポイントが付与されます。
ポイントの話が先になってしまいましたが、肝心のルールを。24カ国を4カ国6つのグループに分け、総当たり戦を実施。それぞれの1位+2位から上位成績の2チームを加えた8カ国でノックアウトステージと命名?されたQF、SF、Fを行う……とどこかで見たような大会形式。
そう、デ杯の新フォーマットにそっくりじゃありませんかw
さすがに日程が短いため、シングルス2試合ダブルス1試合で行われます。ちなみに、先にシングルスを2戦、ここで勝敗が決まってもダブルスの試合も行います。
賞金総額は1500万ドル。選手には、参加費、個人の勝利賞金、チームの勝利賞金の3つの形で賞金が与えられます。
開催地は、シドニー、ブリスベン、パースの3か所。
チームは最大5人の選手を選ぶことができ、シングルスのランキング上位3人の選手とその月にランキングの高い選手もしくはダブルスランキングの高い選手という構成。最低3人の参加が必要でそのうち2人はシングルスランキング保持者、もう1人はシングルスまたはダブルスのランキング保持者になります。
エントリーは2回行われ、1回目は16週間前(9月9日)、2回目は6週間前(11月18日)で、上位ランキングに位置する選手がいる国がエントリー可能になる。トップ18チームはファーストエントリー締め切り後に、残りのチームはセカンドエントリー締切日(2019年11月18日)の後に発表される予定。
それにしてもまるで「ポイントがついて賞金が多いデビスカップ」と言えそうな大会。トップ選手は全豪前の大会は調整にあてて、出たり出なかったりですが、この大会に出場するのかな。そうすると全豪後の似たようなデ杯予選は、ますますトップ選手は出なくなるでしょうね。
過密スケジュール解消、といいつつ一向に減らない大会。まぁ選手も過密スケジュールだと不平をいいつつ、ツアー中にエキシビに出たりするのでどうなんだというのはありますがw
見るテニス的には、お正月休暇と絡めてブリスベンやホップマンカップを観戦していた日本人の方も多く、錦織選手に大きなケガがなければトップ24以内は堅いでしょうから、この大会も選択肢に入りそうですね。飛行機代が高くなることを除けば全豪より休みやすいかもしれません。
半面、これまで同時期に開催していたオーストラリア以外の通常のツアー大会(ドーハやオークランドなど)は、上位選手を確保するのが難しくなりそうですが、いったいどうなるんでしょうね……。
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