映画「ウィンブルドン」

テニス映画というよりは、ラブコメです。

かつて世界ランキング11位まで上ったものの、最近は成績が落ち気味で引退を決心したイギリスのベテラン選手・ピーター。だが、米国期待の勝ち気な美人選手リジーと恋に落ち、やる気を取り戻してウィンブルドンに挑む。

……と文字にするのもちょっと気恥ずかしいようなストーリー(笑)。たとえていうならヘンマンがシャラポワに出会ってWB優勝、みたいなそんな感じでしょうか(すみません。怒らないで)。キルスティン・ダンスト演じるリジーは、厳しい父親がコーチでツアーを一緒に回っている……というちょっとシャラポワを思わせるような設定です。

正直、シロート目に見ても、恋愛もテニスもそんなに甘くないよなぁ……と思いますが、後味の悪い映画ではないです。「ノッティング・ヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」や「ラブ・アクチュアリー」の製作会社ワーキングタイトルの作品なので、そのあたりのほんわかラブコメが好きな人なら楽しめるのではないでしょうか。

最初は、ヒュー・グラントとリース・ウィザースプーンを主役に…と考えていたそう。気持ちはわかりますが、ヒュー・グラントはプロのアスリートには見えないかな。「トゥー・ウィークス・ノーティス」でテニスをしてましたけどね。

マッケンローとエバートが解説者として登場します。コレオグラフィー、というかテニス監修にパット・キャッシュ。選手も何人か出演していて、全仏ダブルスで優勝経験のあるマーフィー・ジャンセンが、全仏優勝の強豪選手という設定で登場。DVDの音声解説で「彼はとても親切だった。若い選手のほうが横柄だった」なんて話を監督とポール・ベタニーがしてました。

ほかに英国期待の若手選手という設定(マレーみたいな立ち位置?)で、オーストラリアのアルン・ジョーンズという選手が出ていました。ことし(2007年)の全米でナダルと1回戦で対戦した選手です。

そしてにわかには信じがたいのですが、ポール・ベタニーのテニスシーンのボディダブルを務めたのは、ドミニク・イングロット。イングロットは198センチ、94キロの巨漢。とってもスリムなベタニーとは似ても似つかない体形のように思うんですが…。

撮影は実際にウィンブルドンのセンターコートを使用。ヘンマン戦の後に観客を残し、歓声を撮影したこともあったそうです。

ウィンブルドン Wimbledon
2004年/英・仏
監督:リチャード・ロンクレイン
CAST:ポール・ベタニー、キルスティン・ダンスト、サム・ニール

DVDで見る Amazon  楽天ブックス

テニスあれやこれや
miruteniをフォローする
見るテニス

コメント