今日勝ったものも明日には消える 第3シーズン

偽プロジェクトランウェイの季節がやってまいりましたw 本家「Project Runway」が放送されているこの時期についやりたくなってしまうこの企画。現在WOWOWでは第7シーズン放送中で佳境にはいっています。ご存じない方に簡単にご説明しますと「Project Runway」は全米から集まったデザイナーがテーマに沿った服を作り、勝ち抜いてNYファッションウィークでのコレクション発表を目指すリアリティショーです。その番組をみているうちに、ついマネしてみたくなったのがこの企画(ってほどでもないですが^^;)です。

今回はテーマを決めてみました。テーマは「フリル&ラッフル」。本家Project Runwayではフリルやラッフルは不評で酷評されてることが多いんですが、テニスウェアでは果たしていかに。まぁ、いかにっていってもワタシが好き勝手に書いてるだけですが。ちなみにラッフルとフリル、どう違うんだろう、と思っていたんですが、こちらのサイトによるとラッフルのほうが幅が広め、だそうです。

例によって、審査員のハイジ・クラム(H)、マイケル・コース(M)、マリ・クレール誌のディレクターであるニーナ・ガルシア(N)(の吹き替え)のなりきりコメントです。ボロクソに言ってますが悪意はありません。ご笑納ください。


H :今回のテーマは「フリル&ラッフル」。プロジェクトランウェイでは不評なこのテクニックをどんなウェアで見せてくれるか楽しみだわ。はじめましょう!

フリルといえばこの人。ペトロワ。ペトロワのフリルウェアでコレクションが開けそうなほどです。

H :まずは、ナディアから。マイケル、どう思う?
M :……何から言おうか。こうやったら太って見えるというチェックリストの項目を全部盛り込んでしまったな。ヒップにはボリューム、ウエストには膨張色、ボディ全体にシャーリング、のそろい踏みだ。おまけにグラデーションときてる。
N :いろいろ狙いすぎ。バランスの取り方を知らないのね。
H :ナディアらしさがちっとも感じられなかったわね。

ウォズニアッキ。ステラ・マッカートニーも2シーズンめ。すっきりしたデザインになったぶんだけ物足りないような。

H :キャロライン。細かいプリーツを入れたフリルで動きを出したということだけど。
M :テーマがフリルだからとりあえずつけました、といった感じに見えるぞ。これが水着ならワカメと間違うぞ。
N :キャロラインには期待してたんだけどがっかりね。ウェア自体は退屈。バックやネックラインも彼女の体の厚みが余計に目立つわ。
H :そもそもこの薄手の素材でボディにフィットしたウェアって彼女に合っているのかしら。
N :まだ自分自身がわかってないのね。

ボスコボエワ。今年1年のなかでもっともびっくりしたウェアかも。私にはクジラの皮に見えました

H :ガリナのウェア、私にはコスチュームぽくみえるんだけど。
M :野心的にいきすぎて自分の手に負えなくなってるな。
N :いろいろねらいすぎ。ピーターパンカラーに黒いパイピングのフリルよ。どうにも奇妙だわ。
H :動いたときにあんまりきれいに揺れないのも気になるわ。普通の人が着たらヒップがかなり大きくみえちゃうわね。
M :地球上どこを探してもいないぞ。お尻を大きく見せたい女性なんて。
N :考えすぎの妙な服よ。悪いけど感心できない。
H :全体にスイートすぎ。テイストレベルに問題があるのよね。
M :いや、テイストなど皆無だ。

セレナ。裾に細かいフリルが。ニット地を少し伸ばしてロックミシンかけるとこんなふうになりますね。

H :セレナ。よく見るとスカート部分は斜めにカットされていて、上のピンクとその下のピンクでは素材が違うのよ。かなり細かいところにこだわってはいるんだけど……。
N :これがセレナのウェアだなんて驚いたわ。彼女テクニカルな面にとらわれすぎて、ビジョンを見失ってる。
M :ショッキングピンクのウェアはセレナなら珍しいことじゃない。これまで彼女の野心的なウェアを見てきたが、今回は退屈だったな。
H :いったいなんでこうなっちゃったのかしら。
N :理解できないわ。別の選手がセレナに乗り移ったみたい。退屈だったわ。とにかく退屈。

アザレンカ。ウィンブルドンでは白とブルーで同じデザインでした。

H :ヴィカはシンプルなワンピース。右肩のストラップに黒の切り替えが入ってる。
N :彼女に似合っているとは思うのよ。テーマにも合っているわ。でも手放しでいいといえないのよ。
H :なんだかオシャレにみえないのよね。
M :方向性は間違っているとは思わないが、この服にはサプライズがない。コートに出るにはサプライズがないとな。われわれはデパートで売られている服をコートでみたいんじゃないんだ。
N :挑戦が足りないのよ。無難すぎ。

おまけの番外編w
ピロンコバ。フリルだと思ってピックアップしたんですが、これ絞ってギャザー寄せてるんで純粋にフリルといわないんじゃなかろうか、と。でもせっかくなので番外編にしてみました。

<ワークルーム>
ティム・ガン(T)登場。※ティム・ガンは、番組の進行役。デザイナーにアドバイスをしたり相談に乗るダンディなおじさまファッションコンサルタント。本も出してます
T :タチアナ、調子はどうだ。
P :ハーイ、ティム。上々よ。スカートの裾にコードをいれてあるの。ここを調節することでフリルのイメージが変わるのよ。
T :タチアナ、これは心配だ。これはギャザーを寄せただけでフリルではないといわざるを得ない。
P :そんなことないわ。ほら絞れば幅の広いフリルに見えるから私はフリルだと思うわ。
T :そうか。しかしこれではスカートのシルエットがまるでかぼちゃかパンパースだ。ランウェイでニーナやハイジに言われるぞ。お尻を大きく見せたい女性はいない、とな。しかもかなりローライズだ。これでコートに立てるのか、私はそれを懸念している。
P :わかったわ。考えてみる。ありがとうティム。
T :以上だ、タチアナ。続けて。では私はこれで失礼する。根をつめろ。形にしよう。
ピロンコバは考えた末、2012年にはウェアをナイキに変更したもようw


すみません、すみません。楽しいかな、と書いていたらついついボロクソに言ってしまいました。上記ウェアを着てる方いらっしゃったら気を悪くしないでくださいね。本心じゃないですよー(^^;)

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